保育園不足を解消する為に、とにかく保育園を新設すればいいというわけにはいきません。
これと平行して問題になっているのが、保育士不足です。
現在、保育士資格を取得していても実際に保育園で働いていない潜在保育士と言われている人が、80万人ほどいるとされています。
保育士は国家資格ですが、低賃金で勤務時間も長く、体力的にも辛いなど様々な理由から辞めてしまう人が多いようです。
保育園を開園させるには、保育士資格を持った人材が必要不可欠ですが、この保育士不足から人材を確保することができないのが現状です。
また、近隣からの理解が得られず土地を確保できない、保育園を作る条件に合った土地が見つからないなど、そもそも保育園を作る場を設けられないといった問題もあります。
近年では、社会復帰をしたい女性やキャリアアップを目指している女性が増えてきています。
また、核家族化により身内に頼ることができない為保育園に入れたいなど理由は様々ですが、少子化とは反比例して保育園への入園希望者が増えているのが現状です。さらに、働きたいが待機児童が多いので、保育園の申し込みを諦めてしまったという潜在的な待機家庭も多くあります。
実際に、少しずつですが、新設の保育園が年々増えてきてはいるのですが、入園希望者の数の方が多い為に、待機児童が解消されない事態になっています。
これらを全て1つの大きな問題と捉え、待機児童問題の裏には保育園不足があり、その裏には保育士不足があるということを踏まえて解決に乗り出せば、少しずつバランスが取れてくることでしょう。
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